四国障害者歯科医療推進協議会
Shikoku Promoting Conference for Disability and Oral Health

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徳島市蔵本町3-18-15
徳島大学病院
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(徳島大学小児歯科医局)

第9回講演会・ポスター発表

開催日平成31年3月3日(日)13時~
開催場所徳島大学歯学部大講義室(4F)
徳島市蔵本町3-18-15
講師緒方 克也 先生
(社会福祉法人JOY明日への息吹 理事長)
演題地域における障害者歯科

第8回講演会・ポスター発表

開催日 平成30年3月4日(日)
開催場所高松市歯科救急医療センター
参加人数60名

Ⅰ.講演会について

講師江草 正彦 先生
演題名歯科治療が苦手な発達障害児者への対応
講演の内容

歯科治療が苦手な発達障害児者の歯科診療では、彼らの特徴を理解した上で対応することが必要である。本講演では、社会性の発達障害がある自閉症スペクトラム障害について詳しく説明することにした。
自閉症スペクトラム障害には、以下に記す6つの特徴がある。その特徴を理解して、対策を立てることが必要不可欠である。
①言葉を聞いて理解するのが苦手である
 彼らは、情報のフィルター作用がうまく働かないため情報の処理に混乱をきたす。聴覚からの情報の処理は苦手である。一方で、視覚からの情報は上手く処理することができる人が多い。従って、その強みを生かして、絵カードなどを用いた視覚支援媒体を利用してコミュニケーションを図ると良い。
②イメージを持つことができない
 彼らは、これから起きることや目に見えないことを想像することが苦手である。何をされるか、あるいはされているか分からないことで不安になる。そこで、治療の内容をあらかじめ絵カードで提示して理解してもらってから治療を行ったり、手鏡で治療を行っている様子を見せたりすることにより、不安を取り除くことができる。
③治療の意味や目的を理解できない
 歯科治療の目的や必要性を理解させることが難しい方もいる。その場合は、歯科治療が終わった後に何かご褒美が待っているという、彼らにとって嬉しいゴールを設定する。その結果、彼らのモチベーションが上がり歯科治療に前向きになってくれる。
④見通しを立てることができない
 「もうちょっと」や「あと少し」などの曖昧な表現は理解することが難しい。タイマーをセットしたり、数を数えたりすることで、具体的な見通しを立てることができるようになる。
⑤感覚過敏や鈍麻がある
 視覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏を持つ方が多い。光の眩しさに対してはサングラスを使用し、タービンの音が苦手な人には5倍速のコントラを使うと良い。触覚過敏に対しては、過敏を取り除くために脱感作法が有効である。
⑥嫌な経験を覚えている
 一度嫌な経験をすると、そのことをいつまでも覚えている。時には、かなり昔のことでも突然思い出したりする(フラッシュバック現象)。そのような場合は、思い切って歯科医院を変えてみたり、担当医を変えてみたりするのも1つの方法である。
⑦落ち着きのなさや衝動性、気の散りやすさがある
診療室を構造化(刺激の整理)する。落ち着けるエリアを作る。

Ⅱ.ポスター発表(8題)

P-1 p-HPPHを分子標的とした新規口腔粘膜創傷治癒促進薬の開発
-p-HPPHによる細胞遊走の促進作用について-
P-2 続発した自己抜歯を保護シーネの装着により阻止することができた
自閉症患者の1例
P-3 口腔内管理を行っている慢性皮膚粘膜カンジダ症の1例
P-4 病院歯科における障害者歯科及び摂食嚥下リハビリテーションの必要性
P-5 Lesch-Nyhan症候群の1症例―マウスガードの一工夫―
P-6 当県における在宅歯科医療の取組状況
―介護支援専門員へのアンケートからー
P-7 顎変形症術後に嚥下機能低下を呈した筋ジストロフィー患者の一例
P-8 セファロ専用手指固定用エックス線撮影補助具の開発と臨床応用の検討
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第7回講演会・ポスター発表

開催日 平成29年3月5日(日)
開催場所徳島大学歯学部大講義室
参加人数53名

Ⅰ.講演会について

講師 森崎 市治郎 先生
演題名これからの障害者歯科における歯科診療と生活支援について
講演の内容

 障害者は、口腔管理がされている良好な口腔環境をもつ者と管理がされていない劣悪な口腔環境をもつ者の二極化している。また、障害者は健常者と比較して、加齢変化が早期に起きるため、今後は高齢障害者に対する対応も重要になる。
 脳性麻痺の患者さんへの対応では、姿勢保持が楽な姿勢で、緊張や過開口に注意しながら、時々休憩を入れながら行うと良い。緊張が著しい場合は薬物行動法を考慮する。
 知的障害の患者さんへの対応は、心理的アプローチ、物理的アプローチ、薬理的アプローチから緊急性の有無や家族の希望、その診療施設での設備などを考慮し選択する。心理的アプローチでは、行動変容法を用いて歯科治療恐怖への対処を行う。
 自閉症の患者さんへの対応は、TEACCHアプローチでの構造化支援による方法が有効である。全身麻酔下での歯科治療も、行動調整の手段として有効に活用すべきである。
 障害者歯科の目標は、障害のある人、保護者、歯科医療従事者、社会資源(人的、保険料、資金)、それぞれの歯科治療に伴う負荷を最少にすることである。それには、Minimum Interventionによる予防的管理が大切であり、支援と処置介入よりも、支援と成育保護に重点を置くべきである。

Ⅱ.ポスター発表(7題)

P-1 地域歯科診療所である当院の受診患者の実態調査
P-2 重度心身障害者病棟患者への訪問口腔ケア実施の現状と職員の意識の変化
P-3 中咽頭癌術後に両側舌下神経麻痺を伴った摂食嚥下障害の1例
P-4 開設2年間の当院の障がい者歯科における実態調査
P-5 当県在宅歯科連携室の過去5年間の稼働状況と問題点
P-6 高知県における障害児・者受け入れ可能医院の増加に対する取り組み
P-7 当センター歯科における麻酔管理下歯科治療
-5年間の臨床的検討からみた歯科衛生士業務の考察-
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第6回講演会・ポスター発表

開催日 平成28年3月13日(日)
開催場所高松市歯科救急医療センター(大ホール)
参加人数51名

Ⅰ.講演会について

講師 望月 亮 先生
演題名適切な障がい者支援のために
~地域包括ケアシステムに果たす歯科の役割~
講演の内容

 「住み慣れた地で その人らしく」-地域包括ケアの理想は毎日のように語られています。歯科はその中でどのような役割を果たしうるでしょうか。
 地域包括ケアシステムを構成する多職種協働は、有資格者からなる専門職種だけでなく、身近な社会資源が協働して患者を支えた上で、各々の専門職種が互いに有機的に連携を果たすことにより実現します。訪問歯科診療や専門的口腔ケアなどは歯科の役割としてもちろん重要です。しかしそればかりでなく、歯科に求められる本当の役割は「地域の有識者」としてチームで関わる一員にしっかりと位置づけられることで果たされるのです。
 日本障害者歯科学会では、私たちの所属する医療福祉連携委員会が多職種協働の啓発を視野に入れた活動をさまざまな形で展開しているところです。本委員会が中心となり、この問題を広く議論する場が拡がりつつあるのはうれしいことです。本日の私たちのお話で、歯科にはチーム医療で果たすべきこんな役割があったんだ、と気づいていただければこれにまさる幸せはありません。
 ひとは支えられて生きています。私たち歯科医療者の目の前に座る、障がいを持ちながら歯科治療を求める患者さんたちは、どのような支援を受けて毎日を過ごしているのでしょうか?医療者として、歯科のなすべきことはどこにあるのでしょうか?歯科医療と福祉が手を携えて支援に臨むと、どのような成果が得られるのでしょうか?今回のお話ではさまざまな事例をご紹介しつつ、医療と介護福祉のほんとうの連携とはどのようなものか、を皆さんと一緒に考えていく時間を過ごせればと願っております。

Ⅱ.ポスター発表(4題)

P-1 CHARGE症候群の1例
P-2 障がい者における各種保湿剤の保湿度と細菌数の検討
P-3 当センター17年間の患者状況の変化
P-4 臨床実習前・後の歯科衛生士学生の障碍者に対する意識調査
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